賞金について思うこと

はじめに

この投稿は現行の法体制をどうこうとかそういう話にするつもりはないです。

法律の難しい話は木曽さんのTwitterや記事、その先のリンクやを参照してもらえればと思います。


ただ下記の部分は僕達ゲーマー自身が考える価値があると思います。

4Gamer:これはカジノを研究されている木曽さんに対してとくに質問してみたかったことなのですが,そもそもe-Sportsに限らず,こういった競技会は,高額賞金がなくては盛り上がらないものなのでしょうか?日本でのe-Sportsの議論を見ていると「高額賞金が出せないから盛り上がらないのだ」という意見が,決して少数派ではないように感じます。  
木曽 崇氏:その点は僕も疑問に感じています。日本のe-Sports業界の方々は,e-Sportsをフィジカルスポーツと同じものとして語ることが多いですが,一般的なプロスポーツは第三者スポンサーによって成立しています。プロ野球にしてもJリーグにしても,そこは同じですよね。プロ野球の選手は,決して「日本シリーズ優勝賞金」を目指して戦っているわけではありませんし,観客も「日本シリーズに優勝したチームはこんな巨額の賞金が得られるんだって!」というところで盛り上がったりはしていませんよね?

あと2月17日、BeasTVにて「ゲームと金」について座談会があります。


自分の考えを整理するためにも賞金について思うことを書いておきます。

うまくまとまらなかったのでそこは許してください(T-T)

賞金がなければゲーム大会は盛り上がらないのか

答えはNOです。YESならスマブラコミュニティはとっくに死んでいます。

賞金がなくても素晴らしい大会はいっぱいあります。

僕は特にクーペとかRedBull Tower of Prideとかが好きですね。

結局はプレイヤーや運営がその大会、そのゲームにかける熱量なんですよ。

これは賞金有り無し関係ありません。

今は周りが囃し立てて賞金がないとゲーム大会はだめだ、みたいな流れを作っているように感じます。

そもそもプロゲーマーって賞金で稼げるのか?

そもそもなんですけど、プロゲーマーって賞金で稼げるの?っていう問題があります。

もちろんタイトルごとに異なりますが、日本でゲーム1本のタイトルの賞金だけで稼いでいるのはほんの僅かです。

アメリカのゲーム大会の賞金稼ぎについて

アメリカでは参加者の参加費から賞金を割り出すことが法律上OKなのでそこらじゅうで賞金ありの大会があります。

ローカル大会という町内、県内大会みたいなものですら賞金が出ます。

なので地元最強は事実上小さな大会さえあれば賞金稼ぎができるんですよね。

参考までに、スマ4のSoCalの週一のローカル大会MSMは100人前後のエントリー、優勝で$200〜300ぐらいもらえます。

SoCalは毎日ローカル大会があるので、それでかなり稼いでいる選手もいます。

ローカル大会と違い、ナショナルレベルの大会になるとさすがにレベルも上がり、地元最強ですら賞金は獲得しづらくなり、ここらへんから世界ランカーの戦いになっていきます。

世界ランカーですらトップ層じゃないとTOP8には入れないし、TOP8に入れたとしてもTOP3の取り分に比べたらクソみたいなもんなのでそこまで稼げません。

ある程度強い人が稼ぐならローカル大会といって問題ありません。

プロゲーマーもローカル大会で副収入というのはよくあります。

一方日本のゲーム大会の賞金稼ぎについて

ご存知の通り、日本では風営法、景表法などなどの法律によって、賞金を拠出するのが難しくなっています。

特に参加費から賞金を出せないのは海外との大きな違いとなっています。

例え賞金を出せたとしてもビッグなスポンサーがついているゲームやイベントのときだけになります。

しかもたいていそういうゲームは競争も激しいので賞金を獲得するのは難しくなっていきます。

なので事実上、国内大会の賞金だけで生活できるようなゲーマーは国内で1%未満のほんの一握りしかいないわけです。





「プロゲーマー = 賞金稼ぎ」は正しいのか

なんでゲーム大会で賞金が必要になったのかなあって考えたんですけど、僕の仮説はこれです。

プロゲーマーという単語が日本で生まれたとき、おそらくそのほとんどのプロゲーマーの定義が海外で賞金を稼いでくる、というものだったのではないでしょうか。

ウメハラさんらがプロゲーマーになったときのメディアの報道だと海外で賞金を稼いでるプロゲーマーがいる!みたいな感じだったと思います。

海外と日本は違います。同じようなプロゲーマーになるのは無理です。

日本ではゲーマーの地位向上、賞金で稼げる人が少しでも生まれればいい、みたいな感じで無理して導入しようとして息苦しくなっている感じがします。

日本でなら賞金稼ぎ以外で稼げるプロゲーマーになるしかない

結論からいうと日本で賞金稼ぎで食っていくならよっぽどの天才が数少ない賞金が出るタイトルで勝ちまくるしかないです。

ちょっと強いだけじゃ稼げません。

この海外型、いわゆるeSportsの土壌が出来上がっているところでの賞金稼ぎ型のプロゲーマーには日本ではほとんどの人はなれません。海外に行くしかないです。

なので日本は日本で諦めて賞金稼ぎ型ではないプロゲーマーを目指す必要があると思います。

セルフブランディングをして、個人の力でゲームの強さ以外の部分をアピールする。

それこそ今、若手育成や配信、情報発信、イベント運営している人が日本型のプロゲーマーのお手本な気がしますね。

賞金なしのオープントーナメントで活躍してからイベントに招待されてファイトマネーをもらうとかもいいですね。

ただ賞金なしのオープントーナメント云々を語るとそもそもユーザ大会が少ないという問題にもつながっていきます。

誰が賞金を必要としているのか

プロゲーマーは国内大会の賞金だけだと、稼げるのはごくわずかしかいなくて厳しいと先に書きました。

これは単純な興味なんですけど、トップのプロゲーマーの人たちって国内での賞金を望んでいる人いるんですかね?

そういう人たちってセルフブランディング出来てるし、賞金無くても十分に稼げているんじゃないですか?

ここに運営やメディアとの齟齬があるんじゃないかと勝手に推測しています。

運営の人はゲーマーが報われて欲しいと思うが故に賞金を出そうとするけど、実際にプロゲーマーはそこまで必要とはしていない。

メディアは賞金という言葉を使って外の世界に発信するものの、その賞金という単語にゲーム自体の魅力はない。

もちろん賞金はあったほうがいいんですけど、今の環境のまま賞金大会の数や賞金自体を増やすと、スポンサーやボランティアスタッフ、運営への負担がばかにならなくなり、先細っていく気がします。

ボランティアスタッフ+賞金ありの大会よりはスタッフに報酬が支払われる賞金がない大会のほうが良いと僕は思いますね。

法律を回避するために多くの負担をかけ、少額でも賞金があったほうがいいと考えている人がいるかは十分に考える余地があると思います。


1 件のコメント :

  1. 代わりに考えを整理してくれた感じでとてもいい記事でした

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